2015年09月20日

【9月のカンファンスはC型肝炎治療】

9月2日に「C型肝炎治療ガイドライン改訂(第4版)」が日本肝臓学会から発表された。
IFN(インターフェロン)に代わる経口投与の新しいDAAs(直接作用型抗ウイルス薬)が多く開発されたためである。

今年5月に新発売になった「ハーボニー配合錠」に続いて「ヴィキラックス配合錠」もすでに8月に製造承認がされて、年内には発売が予定されている。

1型C型肝炎に対するSVR12率(12週の服用期間を終了して、さらに12週経過後にウイルスが検出されない率)は、いずれも ほぼ100%に近い著効率である。重篤な副作用は報告されていない。

日本にはC型肝炎ウイルス感染者が150万~200万人いるとされる。患者さんにとっては、12週の内服により、副作用が軽微で、ウイルスを排除でき、慢性肝炎→肝硬変→肝がんへの進展を抑制することができる有用性の高い治療薬である。
いずれも、海外で創薬された薬で、薬価の高さには驚く(但し、患者さん負担は少ない)。

今月のカンファレンスでは、このテーマで勉強した。専門医からも講義を受けることになっている。

<久田 保彦>

【資料の一部】
 カンファレンスQ&A Page-1
 カンファレンスQ&A Page-2


Posted by 株式会社 星薬局 at 17:41│コメントを見る・書く(0)
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