2013年04月26日

HbA1c管理基準を改訂へ,日本糖尿病学会

 日本糖尿病学会は、HbA1c について“きりのよい”3種の目標値を設定目標値を設定し、
 今年6月1日から施行予定であることを明らかにした。

 日本糖尿病学会の『糖尿病治療ガイド2012-2013』(以下,ガイド)によると,
 血糖管理のためのHbA1cの指標として下記の5区分が設定されている。
 
  (1)優 6.2%未満         
  (2)良 6.2~6.9%未満  
  (3)可(不十分) 6.9~7.4%未満
  (4)可(不良) 7.4~8.4%未満 
  (5)不可 8.4%以上

 これに対し,新たに下記のような3つのカテゴリーが設定され,HbA1cの目標値も“きりのよい”値にそろえられるようだ。

  (1)血糖正常化を目指す際の目標 6.0%未満
  (2)合併症予防のための目標 7.0%未満
  (3)治療強化が困難な際の目標 8.0%未満


 (1)は適切な食事療法や運動療法だけで達成可能な場合,または薬物療法中でも低血糖などの副作用なく
   達成可能な場合の目標値。

(2)については対応する血糖値として,空腹時血糖値130mg/dL,食後2時間血糖値180mg/dLが
 おおよその目安として付記されている。

(3)は低血糖などにより治療の強化が難しい場合の目標だという。
 詳細については,第56回日本糖尿病学会年次学術集会(5月16~18日,熊本市)で報告される。
 また,近日改訂版が発行予定のガイド,ガイドラインでも解説されるという。

<久田保彦記>


Posted by 株式会社 星薬局 at 10:59│コメントを見る・書く(0)
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